キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク第14回全国集会
キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワークは,大学のハラスメント問題に関心のある個人と団体の会員が,情報交換,意識啓発,問題解決のための諸活動,被害者の支援などを行うことを目的に,1997年に結成されたネットワークです.全国集会は,そのネットワークのメンバーが集い,セクハラ問題,アカハラ問題,そしてそれらをめぐるさまざまな問題について議論と情報交換を行います.これらの問題に関心のある方の参加をお待ちしています.
更新記録
- 分科会6の内容詳細を更新(2008.8.19)
- 分科会2の報告者の変更(2008.8.6)
プログラム一日目
- 13:00 〜 14:30 分科会
- 15:00 〜 18:00 CSH・NAAH 合同シンポジウム
- 19:00 〜 懇親会(大阪弥生会館 にて)
プログラム二日目
- 10:00 〜 11:30 分科会
- 11:40 〜 12:50 研修用ビデオ上映会
お昼休みを利用して,セクハラ,アカハラ,パワハラの研修用に作成されたビデオやDVDの試写を行います.
- 13:00 〜 14:00 全体ミーティング
代表者会議の報告,方針の提案とディスカッションなど
- 14:30 〜 16:00 全体講演
内容詳細
- 28日 14:30 〜 16:00
- 講師 藤岡淳子(大阪大学教授)
- 性暴力には「暗い夜道で,見知らぬ男に若い女性が襲われるものだ」というような偏見・思いこみが世の中に広くいきわたっていて,その加害者についても「欲求不満の異常な人」というような極端なイメージが持たれています. けれど,その実情について私たちが詳しく知るチャンスは,なかなかありません.
近年,日本政府も性犯罪加害者の「再発防止を目指した加害者治療,教育」の検討を始めたり,「出所後の情報」を警察が把握して監視しようとするなど,新しい動きがどんどん出てきています. そこで,セクシュアル・ハラスメントを含めた性暴力の加害者をどう考え,再発防止にどう取り組めばよいのかについて考えます.
- 27日 15:00 〜 18:00
- コーディネーター: 牟田和恵(大阪大学 CSH)
- 報告者: 御輿久美子(奈良医大 NAAH), 土家琢磨(北大 NAAH), 横山美栄子(広島大学 CSH), 田宮遊子(神戸学院大学 CSH)
- この1年,NPO法人「アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク」(NAAH)とキャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク(CSH)の合同ハラスメントガイドライン検討会を進めてきた. セクシュアル・ハラスメント,アカデミック・ハラスメント,パワー・ハラスメントにともに対応するガイドラインはどうあるべきだろうか. 諸現場での運用からみる問題点をもとに,大学での包括的なハラスメント対策はどうあるべきかを議論する.
- 27日 13:00 〜 14:30
- 担当:倉富史枝(NPO法人福岡ジェンダー研究所理事)
- 今ではどの大学でもセクハラ相談窓口や防止対策委員会が置かれていますが,相談員や委員会,調査の担当者は必ずしも専門的知識を有している方ばかりではありません. もう一度基本に立ち返って,セクシュアル・ハラスメントとは何か,組織としてどのように対応するべきかなど,ハラスメント問題の基本や解決のポイントを一緒に考えます.
- 27日 13:00 〜 14:30
- 報告者: 國中咲枝(日本福祉大学)*変更, 横山美栄子(広島大学),新村容子(岡山大学)
- 現在,大学におけるハラスメント相談制度は,さまざまな形で運営されています.教員や職員が相談員を兼ねるほか,専任の教員を配置したり,外部のカウンセラーに委託したりするケースも出ています.それぞれのケースの利点や問題点を比較しながら,より望ましいハラスメント相談制度を考えていきたいと思います.
- 27日 13:00 〜 14:30
- 発題者: 奥村幸恵(CSH中国ブロック), 谷田川知恵(大学非常勤講師), 柳本祐加子(中京大学)
- セクシュアル・ハラスメント裁判,性暴力裁判における 当事者の関係性に関する認定の「おかしさ」は依然としてかわらない. 裁判の動向を踏まえ,これをどう変えていけばよいのか, どうやって変えていけばよいのか,考えたい.
- 28日 10:00 〜 11:30
- 担当:隠岐美智子(フェミニストサポートセンター・東海)
- この分科会のみ人数制限があります.先着順50名.27日に受付にてもしくは当日会場にてお申し込み下さい.
- ここ数年実施している「具体的なケースを用いてグループで話し合う形式」の相談員・委員向けの研修プログラムを少し体験してみる分科会. 相談員や委員会が何を考え,それぞれどう動くべきなのかを考えます.
- 28日 10:00 〜 11:30
- 報告者: 高石恭子(甲南大学), 日本福祉大学ほか
- 多くの大学では,典型的「アカハラ」よりもむしろ,教員と学生のコミュニケーション・ギャップからくるトラブル,学生の多様化などの,少し違うタイプの問題も多いのではないか. ハラスメントと定義されるか否かを問わず,私立大学を中心に学生の不満や困難を受け止めて,スムーズな学生生活を送れるような支援を充実させたり,現在の学生に対応できるような教員のあり方を模索する動きも進んでいる. そうした先進事例をとりあげ,情報交流を進める.
- 28日 10:00 〜 11:30
- 報告者:三木啓子 (アトリエエム(株))
- パワー・ハラスメントなどを原因とする精神障害による労災認定は,2007年度には,268人と過去最多となりました.パワー・ハラスメントを要因とする提訴も相次いでいます.今やパワー・ハラスメント対策は,事業所の喫緊の課題となっています.
もちろんこれは,民間企業だけでの問題ではありません.大学でも教員による学生へのアカデミック・ハラスメントやセクシャル・ハラスメントとともに,教職員間のパワーハラスメントも深刻な問題となっています.
事業所におけるパワー.ハラスメントの実態を検証し,DVD『パワー・ハラスメント そのときあなたは』(アトリエエム製作・著作)の一部視聴も交えながら,大学における組織的なアカハラ,パワハラの防止対策を探ります.
- 28日 10:00 〜 11:30
- 担当: 原告を支援する会
- 報告者: 中谷雄二弁護士
- 名古屋大学文学部事件は,原告が提訴した民事訴訟が原告敗訴で確定し,加害者教員が処分の無効を争っていた行政訴訟でも,大学が行った停職処分が二審裁判所によって取消され,確定する,というきわめて問題のある判決によって,裁判そのものは終わりました.しかし,学生の被害を認定した大学に被害者救済責任があることにかわりはありません.SH裁判の困難な現状と大学のSH対応責任について,考えます.
- 28日 11:40 〜 12:50
- お昼休みを利用して,セクハラ,アカハラ,パワハラの研修用に作成されたビデオやDVDの試写を行います.
- 上映予定ビデオ
- 「パワーハラスメント 1『しない,させない パワーハラスメント 』」監修/金子雅臣(労働ジャーナリスト)自己啓発協会 映像事業部 25分
- 「なくそう,防ごう,気づこう,アカデミック・ハラスメント」 企画・制作 NPOアカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク 12分
- 「〜スクール・セクシュアル・ハラスメント〜ちゃんときいて受け止めて」NPO法人SSHP全国ネット 制作 21分
- 27日 19:00 〜
- 大阪弥生会館 (大阪駅より徒歩5分)にて
- 参加費 一般 5,000円,学生・院生 3,000円
- 懇親会のみ事前申込が必要です.
- 申込は, 下記の事項を記入して Fax: (06)6368-0082 または E-mail:ishimoto@ipcku.kansai-u.ac.jp まで.
- お名前
- ご所属
- ご住所
- 連絡先(電話番号,FAX 番号,E-mail など)
- 一般,学生・院生の区別
- 懇親会の申込期限 9月25日.